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Channel: 西荻ブックマーク »西荻文学散歩
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西荻丼第26号配布中です!!

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西荻丼26号
毎日がちょっとだけ豊かになるタウンペーパー
『西荻丼』vol.26(2010年10月)、配布中です!

●特集:西荻でスポーツの秋!
オススメのランニングコース紹介、元世界チャンピオンのボクシングジムに金メダリストの柔道場。それからサッカーに和太鼓まで。西荻で体を鍛えよう!
記事2:西荻のフォレスト・ガンプ、安藤久蔵さん99歳「漁師篇」
西荻父の育児日記/ニシオギブンゲイ
「どんぶりのふた」コーナーに西荻ブックマーク2010年秋~冬のスケジュール(第47回・第48回)が掲載されています!
参加者募集!

「西荻文学散歩の会」(2011年開講予定)

講師とともに、西荻窪に在住した作家・文化人を調べ、実際に街を歩いてみませんか?
月1回の研究会を数回実施予定。(参加費=お茶代程度)
お気軽にお問い合せ下さい。(担当:奥園)
お問い合わせはこちらから

西荻丼第27号配布中です!!

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西荻丼27号
毎日がちょっとだけ豊かになるタウンペーパー
『西荻丼』vol.27(2011年1月)、配布中です!

「どんぶりのふた」コーナーに西荻ブックマーク2011年早春のスケジュール(第49~51回)が掲載されています!
●特集:西荻のフリーペーパー!
つくった人の愛情いっぱい! 西荻発のフリーペーパーを紹介。
「西荻ののLIFE」「豆玩」「おに吉」「雨とQ日」など。
記事2:西荻のフォレスト・ガンプ、安藤久蔵さん99歳「珈琲篇」
西荻ナイトすけっち:ナカマ模型センター
西荻父の育児日記/ニシオギブンゲイ


西荻文学散歩の会

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参加者募集!
「西荻文学散歩の会」

杉並在住の作家研究で知られる萩原茂先生(吉祥女子中学・高等学校)や、

「西荻ブックマーク」のスタッフたちを中心にスタートした企画。

西荻窪に住んだ作家や文化人の足跡を一緒に調べたり、取材したりしませんか?

第2回の3月は、荻窪界隈の文学散歩を予定。

参加者募集、お気軽にお問い合わせください。

(担当:奥園)

※『西荻丼』vol.27「要チェック」欄掲載の「西荻文学散歩の会」参加者募集に掲載した、萩原茂先生のご所属の記載に誤りがありました。たいへん申し訳ありませんでした。萩原先生と関係各位にお詫び申し上げますとともに、本記事において、訂正して掲載させていただきます。

この秋、再始動した「西荻文学散歩」。

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 第1回にメンバーが集まったのは今年の1月のこと。その後、3月に企画を予定していたのですが、地震の影響などで中止して以来、活動が止まっていました。

 再度動き出した第2回は、西荻北にお住まいのアメリカ文学研究者の荒このみさんをお招きして、駅付近のカフェに場所を設けて行われました。

 荒さんは文芸評論家・荒正人の次女として埼玉県に生まれ、津田塾大学助教授を経て東京外国語大学教授として2009年3月まで教鞭を取られていました(現在は同大学名誉教授・立命館大学客員教授)。

 さて、事前に「荒正人さんと西荻」という形で、西荻窪とその周辺の様子や荒さんが立ちあげて活動していた『近代文学』という雑誌の話などを軸にまとめた文章を参加者で共有し、運営側は雑誌や年表のコピーを用意して臨みました。

 荒正人さんの業績は膨大で多岐に渡っているので、年表を追っても全仕事をつかめる訳ではありません。

 今回は、『近代文学』での活動と、西荻窪での生活や家族から見た荒氏という点にある程度絞ってお話を聞きました。

 このみさんが著作集や写真が載っている本、それに実際に撮った家族や同人達との写真などを用意して下さり、これらの貴重な資料を見ながら、お話を約1時間半にわたって聞きました。

 『近代文学』は初期の頃は1万部を刷っていたそうで、紙や印刷所の手配も大変な中で、荒氏の情熱をもって戦後すぐの1946年から1964年まで続けられました。荒氏は編集能力があり、座談会(司会がお上手だったそうです)を行って、誌上に毎号掲載していました。戦後文学の思潮をリードしようとしていた文芸誌『新日本文学』に対して『近代文学』は、文学は政治や思想の手段でなく、それ自体が主体性を持った存在であるという立場をとり、激しい論争(「政治と文学論争」)をリードしました。それらが日本文学界に与えた影響は大きいものでした。

 西荻北(当時は井荻2丁目)に引っ越されたのは1946年で、このみさんが子どもの頃は隣の吉祥寺は田舎で、西荻窪の方が栄えていたそうです。当時、1軒しか本格的な洋食屋がなく、それがこけし屋なのですが、“カルヴァドスの会”がそこで開かれていました(田村泰次郎、小松清、細田源吉、石黒敬らがメンバー:1949年に立ちあげた)。クリスマス会も毎年行われていたそうです。

 お酒は飲めるけどやらなかったとか、温泉と海水浴が好きで、仕事の合間をぬって伊豆や伊東に家族旅行に出かけたなど、ご家族だからこそ聞けるエピソードによって、写真と文章でしか分からない荒正人氏が身近に、そして戦前の文壇を引きずらない個人主義に立った人物であったことがわかりました。

 参加者のお一人が見つけた雑誌『遊』の歌謡曲特集にあったインタビュー記事や、『アサヒグラフ』の荒さんとお嬢さん(これはこのみさんだと判明)の写真など、お持ちでない資料を喜んで頂いたので差し上げ、一方私たちは探せなかった雑誌の記事の他に、貴重な『近代文学』を1人1冊頂いたのでした!

 1913年1月生まれの荒氏ですが、届けられたのが年明けということで、実際には来年の12月で生誕100年になるそうです。荒氏の年表作成に関わっていたこのみさんは、大学で教鞭をとっていらっしゃるのでお話がお上手でした。来年もう一度お会いしてまた違った角度からお話をお聞きしたいと思いました。

スタッフ・加藤

「西荻文学散歩の会」

杉並在住の作家研究で知られる萩原茂先生(吉祥女子中学・高等学校)や、
「西荻ブックマーク」のスタッフたちを中心にスタートした企画。
西荻窪に住んだ作家や文化人の足跡を一緒に調べたり、取材したりしませんか?
(担当:奥園・加藤)

第2回「西荻文学散歩」レポート

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文学散歩_1

さる3月4日、有志による「第2回西荻文学散歩」を行いました。3月にしては寒い一日でしたが、今回は実際に西荻の町を歩いてみようという企画でもあり、10名ほどが集まりました。
準備したしおりで軽く行程を確認したあと、駅南口を出発。まず闇市の名残の飲食店街を通ります。善福寺で生涯を終える作曲家の遠藤実は、駆け出しの頃には西荻窪や荻窪の繁華街を「流し」(お客のリクエストに答えて演奏や伴奏をし)て歌手をめざしていたというエピソードを紹介しながら、作家の中井英夫が住んでいた青雲荘の跡に向かいます。
文学散歩_2

青雲荘跡遠景

青雲荘は駅から下りきった低地に建っており、このあたりは昔、大雨の後に水が溜まり、なかなか引かなかった場所だとか。
中井英夫が不遇の時代を過ごした面影はあまり残っていないのですが、近くには映画館や行きつけのバーなどもあったとのこと、作家はきっとそこで淋しさを慰めていたのだろうかと想像しました。

次に、高架下を抜けて北口エリアに出ます。神明通り沿い、かつて シナリオライターたちが「カンヅメ」となって脚本を書いていた旅館跡(木村館)の前を通り過ぎると、三角屋根の洋館が点在する場所に。建築家F・L・ライトの弟子、遠藤新が大正から昭和の初期に建てた住宅が、いまも何軒か残っているとのこと。このあたりで文学散歩は建築散歩の様相を示してきました。

ここで参加者の「西荻大全」さん http://park12.wakwak.com/~tks/ から、かつて出版業で財をなした一色邸の跡に寄ってみようと声がかかりました。西荻歴の長い事情通の方の発案、もちろんためらわずにコースを変更します。…通りから邸宅までの幅の広いアプローチや、ロータリーの跡から、大正時代までの西荻が別荘地であったことをしのびました。(「西荻丼」23号でこのあたりの事情が詳細に調べられています。ぜひバックナンバーをご覧下さい)
さて、神明通りから北へ折れます。西荻窪の区画整理事業(杉並区の1/4にわたった)を手掛けた旧・井荻村、内田秀五郎村長の自宅前を通り抜けると、英文学者で評論家の荒正人氏の書庫兼書斎が見えてきます。西荻文学散歩の会では昨年11月に、ご息女の荒このみさんから父としての荒氏、雑誌「近代文学」と編集仲間とのエピソードなど、興味深いお話をうかがいました。(記事参照
ここでいったん休憩です。クワランカ・カフェで暖かい飲み物を頼んで、ひと息つきます。初顔合わせの方と話をしていると、参加の萩原茂先生(吉祥女子中学・高等学校)から、思いがけず研究誌(「「二閑人」上林曉・濱野修の友情物語」)のプレゼントが。そう、ドイツ文学者の濱野修もまた善福寺に住んでいたのでした。
後半はその善福寺エリアへ。まずその前に地蔵坂上のバス停付近にある「井荻会館」に立ち寄ります。 戦後の町名変更で消えた「井荻町」の名が残されている例の一つです 。趣きのある建物を見上げると、「井戸」と「荻」をあしらった紋が掲げられているのが見えます。
地蔵坂の交差点の先からが善福寺1~5丁目。かつてはここで井荻・善福寺…などの地名に分かれていました。近くには英文学者で平和運動家の中野好夫氏宅も。前述の荒正人氏とは東大英文学部の先輩後輩の間柄でもあって、懇意にしていたそうです。
そしてバス通りから横へ入ると、さくら町会、同潤会西荻窪住宅へ。数は少なくなりましたが、昭和初年建築の普通住宅が、よく手入れをされて現役で住まわれているのに感じ入ります。建て替えられても、家の壁が近い建て方はそのままで、住民の皆さんの交流の様子が伝わってきます。
文学散歩_3

中西悟堂宅跡

善福寺に住んだ文化人で着目すべきは、2月5日まで荻窪の杉並区郷土博物館分館で回顧展が開かれていた、日本野鳥の会の創設者・中西悟堂氏です。
中西氏は手付かずの自然が残っていた善福寺池界隈に惹かれて移りすみ、自然観察活動を通して野鳥保護のための会を作ることを思いたちます。しかし、やがて内田秀五郎村長の尽力でこのあたりは「善福寺風致地区」として公園として整備され、中西は再び手付かずの自然を求めて善福寺を離れていきます。

私たちは善福寺池、上池と下池の間のバス停付近に出てきました。戦前の下池は丈の高い草(荻でしょうか)が生える湿地帯で、今のような池ではありませんでした。一方、上池のボートの発着場の付近、ちょっと小高いところに先の内田秀五郎氏の銅像があり、私たちはここで散歩を終了しました。

文学散歩_4文学散歩_5文学散歩_6文学散歩_7

予定時間をオーバーするなど、後から反省することしきりでしたが、参加者の積極的な情報交換や自主的な案内により、予想より内容が膨らみ、面白い散歩になったということを報告いたします。
ご興味がある方は、お気軽に西荻ブックマークのサイトへお問い合わせください。

文責:スタッフ&「文学散歩」世話人 奥園 隆、加藤 亜希子

西荻文学散歩「木山捷平『軽石』を歩く 編」

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 さる10月7日(日)の第4回文学散歩を開催しました。秋晴れのとても天気のよい日でした。

 タイトルにあるように、今回は西荻窪時代の木山捷平にスポットをあて、練馬区立野町の自宅から歩いて西荻まで来て軽石を買ったという短編『軽石』を取り上げて、それに『貸間さがし』などの短編も合わせながら、立野町に移るまでの戦後数年住んでいた場所をたどるコースを作ってみました。
これは岡崎武志さんの『古本極楽ガイド』(ちくま文庫:絶版)にある「木山捷平『軽石』体験ツアー』を、下敷きにしたものです。
 まず吉祥寺駅からバスに乗り、「立野町」のバス停で下車。木山捷平宅(現在は長男の萬里さんがお住まいです)へと向かいます。当散歩の会の顧問・吉祥女子中学・高校の萩原先生が今回いらっしゃったのですが、萬里さんとお知り合いで私たちが自宅前まで行くことを連絡して下さっていました。休日のところ玄関から出てきてくださった萬里さんとお会いできて、一同感激することしきり。ニコニコと対応して下さった萬里さんは、「これが短編に書いていた月桂樹ですか」などの質問にも答えてくださって、思い出をいくつか話して下さいました。庭で捷平氏がよくたき火をしていた姿を萬里さんは見ています。

 さて、木山捷平の散歩は吉祥寺通りをバスに乗らずに歩いて行くのです。そして、五日市街道と交わる交差点を武蔵野八幡宮を曲がって西荻窪方面へ。今回はその部分をはしょってバスを使いました。
『軽石』にある高井戸署西松派出所は、今はもうなくなっています。隣接している松庵稲荷神社はかつて西高井戸稲荷神社と呼ばれていました。余談ですが、稲荷神社の裏側に円光寺というかつてあったお寺(明治に廃寺になった)の碑があります。江戸時代に松庵の豪農が円光という僧と、紫草(根から色がとれる)栽培を始めて大当たりしたという説明があります。

 作家はそこで休んでいるうちに眠ってしまいます。今はない隣の交番の巡査に起こされて、再び歩いて南銀座商店街を西荻窪駅の方へ曲がると、“二軒長屋の葬儀屋”ではなく「西荻祭典」とこじんまりとした葬儀屋があります。岡崎さんの記述によれば、「西荻祭典」のご主人を思われる人に隣にあった雑貨屋の記憶を確認しています。その店も今はありません。南口の駅に向かっていくと古書店「盛林堂」がありますが、この店は木山さんが訪れたことがあるそうです。
さて、散歩は折り返し地点を過ぎ、作家はここで北口に出て東京女子大方面へ歩いて(帰って)いきます。

 散歩メンバーはここで休憩。西荻で一番古い洋菓子屋といえば「こけし屋」。戦後にこけし屋の喫茶店ができ、レストランも始まって、やがて文化人が集まって定期的に「カルヴァドスの会」を開催するようになりました。木山捷平はこの会に参加したことがありました。
別館のテラスレストランでひと息ついて、今度は神明通りを荻窪方面に少し南下します。昭和24年から約3年住んだ部屋の当時住所は西荻窪1-1。『貸間さがし』に出てくる二階建の小山宅はもうなく、アパートになっていました。すぐ先にはかつて田村泰次郎(小説「肉体の門」で一世を風靡した作家)の邸宅跡があります。萬里さんは中学3年生の時に都立高校の受験を考えて上京してきましたが、その数年もの間、時折夫人が上京する時以外は木山捷平は一人暮らし。不自由な生活の上に、心身の調子を崩して執筆ができませんでした。
そのあと、よりよい部屋を探して(その間、みさを夫人が金策と新居の土地探しに奔走していた)2回近くに転居をしていますが、昭和27年の12月、晴れて木山捷平一家は練馬区の立野町に移ります。
西荻時代には駅前の南口(今だとパチンコ屋から柳小路通りをすっぽり含む三角に囲まれた繁華街にあたります)の寿司屋に中華屋、飲み屋にバーに碁会所と、日記に出てくるのでその界わいを歩いていた木山捷平を想像しながら、南口の駅前で散歩は終了しました。

 下見をした時には気づかない古い建物や、参加者の知っている場所なども加わって、秋の散歩シーズンにぴったりの楽しい2時間半のコースとなりました。

映画「夏の終り」(監督:熊切和嘉・主演:満島ひかり)好評上映中!

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第46回西荻ブックマーク「『海炭市叙景』公開記念 〈佐藤泰志の文学〉ふたたび」にご出演いただいた熊切和嘉監督の映画『夏の終り』が公開中です。

映画『夏の終わり』公式サイト
http://natsu-owari.com/

映画『夏の終わり』シナリオセット映画『夏の終わり』シナリオセット発売中!
宇治田隆史『夏の終り』
脚本:宇治田隆史 画:山本美希 
原作:瀬戸内寂聴『夏の終り』(新潮文庫刊)
西荻ブックマークのスタッフたちを中心に、2011年より始まった
「西荻文学散歩」。
西荻やその周辺に住んだ作家や、舞台となった作品をたずねて歩いたり、
ゆかりのあるゲストからお話をうかがったりしています。

映画『夏の終わり』公開にちなんで、原作者である瀬戸内晴美(寂聴)さんの作品や足跡をたずねた文学散歩のレポートを後日公開予定! お楽しみに!

「西荻文学散歩の会」お問合せ先:
nishiogisanpo@gmail.com
担当:加藤・奥園

nbmチラシ最新版配布中です!

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第73回西荻ブックマーク西荻文学散歩

デザイン:原田史子(play on words

配付場所:


西荻学習会×西荻ブックマーク「講義と実習 西荻文学散歩」

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※「講義」「実習」ともに定員に達しましたので募集を締め切りました。

西荻文学散歩

西荻に住んだ作家・文化人。西荻を舞台に書かれた文学作品。
地元の文学通がご案内し、人気連載の執筆者が解説します。

2013年11月9日(土)

■西荻文学講義 15:00 (開場14:30)
場所:杉並区立西荻図書館2階ホール
講師:本橋宏己

西荻にはたくさんの文学者たちが住み、訪れ、重要な文学作品をのこしています。杉並区立郷土博物館「炉辺閑話」創刊からの人気連載「杉並文学散歩」の著者が、みなさまを西荻文学の世界にご案内します。
(約1時間)

■実習(西荻文学散歩) (受付終了)
集合場所:西荻窪駅改札前
ガイド:西荻ブックマーク・スタッフ

西荻北エリアを中心に、荻窪八幡、トトロの木(けやき公園)などの名所を回りつつ、西荻に縁のあった文学者の旧跡をたどります。
(全行程:徒歩約1時間半)

hand文学散歩(40名)、講義(40名)とも定員となりましたため、
お申し込みの受付を終了いたしました。
料金:無料(講義・実習共) ※途中休憩時の飲食は各自ご負担になります
定員:講義40名・実習(散歩)20名
要予約
主催:西荻窪商店会連合会
企画・運営:西荻案内所 西荻ブックマーク 西荻文学散歩の会
平成25年度全国商店街振興組合連合会・地域商店街活性化助成事業
西荻地域観光基盤整備事業

【西荻図書館】「荒正人展」

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荒正人_チラシ

わが街を知る 西荻に住んだ文芸評論家
荒 正人 展
12月4日(木)まで

開館時間:午前9時~午後8時(日祝は午後5時まで)
場所:西荻図書館 入口ショーウインドウ
入場無料

※おしらせ※
西荻ブックマークも企画協力をしました、西荻図書館「荒正人展」。会場配布の記念カタログ(20ページ)を、西荻図書館のご厚意により、16ページに再編集して公開します!
» ダウンロードはこちら (PDFファイル/16ページ/5.22 MB/ダウンロード後、パソコンに保存してから、PDFファイルを開いてご覧ください。)

荒正人_チラシ

―戦後論壇の第一走者・荒正人は、西荻でスタートをきった。―

2013年は文芸評論家・荒 正人(あら まさひと)の生誕百年にあたります。

1946(昭和21)年、荒正人は同人たちと文芸雑誌「近代文学」を創刊、論壇に登場し
ました。敗戦直後の混乱期に日本人が直面した、文学・芸術・科学などのさまざまな課
題に対し、積極的に問題提起して注目をあびます。
その後は、文芸評論家、英文学者として精力的に活動しますが、彼の視線はつねに志
を同じくする同世代や後続の文学者、研究者たちに向けられていました。その活動はお
もに、ここ西荻を拠点として行われたのです。

当展示では前期・後期の2回に分け、荒正人が戦後文学に果たした役割や、当地にお
ける活動をさぐります。戦後の物資や情報のとぼしいなか、荒たちがどのように自分た
ちの志を実現し、後続の世代を育ててきたのか。それを知ることが、私たちにも大きな
示唆を与えるのではないかと考えます。

チラシデザイン:ねもとなおこ

「講義と実習 西荻文学散歩」レポート

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74回目の西荻ブックマークは、西荻案内所とのコラボレーション企画。西荻窪商店会連合会主催「平成25年度全国商店街振興組合連合会・地域商店街活性化事業 西荻地域観光基盤整備事業.」の一環として、西荻案内所と西荻文学散歩の会が担当した『講義と実習 西荻文学散歩』は、11月9日(日)に行われました。
実習(文学散歩)
当日は曇りとの天気予報にも関わらず、昼ころに2回ほどパラパラと雨が降り、ハラハラしましたが、最終的には濡れずに歩くことができました。

西荻文学散歩

まずは北口エリアの散歩(実習)からスタート。参加者を2つのグループに分け、スタート地点の西荻窪駅から30分の差をつけて歩き始めます。西荻案内所や西荻図書館から応援のスタッフも同行し、最初に瀬戸内寂聴さんの下宿先を訪ねました。
瀬戸内さんは三鷹から1954年(昭和29)に転居し、西荻時代に純文学の執筆に励み、同人誌に寄稿した作品で新潮社同人雑誌賞を受けました。西荻時代の数年間に、後に文壇で話題となる小説世界の土台が培われたのではないかと想像できます。
次に目指すのは丘の上のけやき公園です。通称“トトロの木”(ケヤキの大木)がある公園の近くには、今年生誕百年を迎える、荒正人さんの書庫とご自宅があります。今回は次女の荒このみさんにご登場いただき、簡単な荒氏のプロフィールの紹介や、ご自身が子どものころの西荻の風景などを語っていただきました。
ケヤキの木のあるあたりは麦畑が広がっていて、学校の行き帰りに麦笛を吹いた思い出や、今は大木のケヤキの木はまだひょろっと細かったこと、公園の下の急な傾斜は中央線の工事のために土を持っていったため……そういったお話を聞けて、昭和30年代の西荻窪に一同は思いを馳せました。

西荻文学散歩

(※8月撮影。トトロの木が取材を受けて、11月18日に「時計屋の娘」というテレビドラマが放映されたそうです。主演:沢尻エリカ)

さて、公園からしばらく歩くと、宇野信夫邸を通過します。敷地は少し変わっていますが、門構えが残っており、この門を戦前の浅草時代から付き合いのあった歌舞伎役者や噺家やその子弟たちがくぐって訪問したそうです。立派であったろう邸宅の様子が忍ばれます。宇野さんの歌舞伎と落語における業績は大きく、「昭和の黙阿弥」と称せられたほどです。なお、会水庵という茶室を買い取って西荻の自宅敷地内に移築したそうですが、この茶室は現在、江戸東京博物館のたてもの園(東京都立小金井公園内)に行けば見ることができます。
最後に向かうのは、九州の元・久留米藩主であった有馬家の別荘にあたるところです。有馬頼寧(よりやす)伯爵が西荻に土地を購入したのは1912年(大正元年)ですが、専門の農業に関する試験的な土地が必要で、約1万5千坪の広大な土地を入手しました。
嫡男・頼義(よりちか)さんが住み始めたのは、震災後のこと。その後には一家で住み、敗戦後は近衛内閣の関係者であった父・頼寧氏は公職追放を受けて土地を多く処分することになりました。処分前の敷地の広さは、北銀座通りの関根橋近辺から荻窪八幡神社のあるあたりまで、青梅街道にも隣接しています。その広さは歩くとわかります。
※なお、12月の有名な競馬のレース「有馬記念」はこの有馬氏にちなんだ名前です。有馬父子はスポーツに関心がありました。東京セネタ―スという野球チームにも関わっています。
戦前から作家を目指していた頼義さんは大陸での従軍も経験し、戦後は有馬家の財産整理に奔走した後、1954年(昭和29)に発表した短編集で直木賞を受賞して、作家として積極的に活動します。また後進の育成にも力を注ぎ、「石の会」を率いて、そのサロンには多くの作家たちが集いました。
残りのコースは荻窪八幡神社と勤労福祉会館での休憩で、2つのグループは勤労福祉会館で合流しました。ちょうど区のイベントの開催日であり、出店している西荻のお店の暖かい飲み物で一服できました。
終着は西荻図書館で、入口ロビーの「荒正人展」(西荻文学散歩の会協力。概要やカタログはこちら)を見学しました。前期の展示にあった雑誌『近代文学』では、有馬さん同様、荒正人さんも後進の作家の発掘に熱心だったとわかりした。後期では、評論家として大江健三郎、星新一の最初の批評を手がけた雑誌などの記事が見られました。
西荻文学散歩
※この展示は12月4日に終了しています。(加藤)
講義
午後3時からは、図書館2階ホールにて「西荻文学講義」が行われました。講師は区立郷土博物館だより「炉辺閑話」の創刊から、「杉並文学散歩」を連載されている本橋宏己さんです。
博物館ご勤務当時、企画のため訪ねた井伏鱒二さんのエピソードから始まり、郷土の作家を書くことについてのご苦労、そして西荻の文学者たちの話題。昭和30年代の新聞連載「東京沿線ものがたり」で取り上げられた作家たちを紹介され、とくに田村泰次郎、瀬戸内晴美など、西荻に縁の深かった方々について解説していただきました。
毎号調査の行き届いた連載の執筆者らしく、作家の生活ぶりなどについて、ディティールの細かいお話でした。散歩からひきつづいて参加された皆さんが、ご疲労をいとわず最後まで傾聴なさっていたのも印象的でした。(奥園)
西荻文学散歩
最後に、反省点を少々。スタッフ打合せが長引いたため、待合せ場所に集まった参加者の方をお待たせしたこと。アップダウンの激しい当日のコースは、高齢の方にはおつらかっただろうこと。また写真や映像などをお見せできていたら、作家や作品のイメージがより伝わったかもしれないなど…この場を借りてご参加の方々にお詫び申し上げるとともに、次回はぜひ、より良い文学散歩を実施できればと考えております。
ご参加のみなさま、ご協力下さった方々に心から御礼申し上げます。

(西荻文学散歩の会一同)

西荻しおりコレクション

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西荻しおりコレクション 製作中!!「ドンと行こうぜホンダラ大作戦!」協賛企画
西荻しおりコレクション
気ままに本屋さんをたずねて、オリジナルのしおりをゲット!
たくさん集めると、特製お菓子(限定100個)のおみやげも。

日時:3月15日(土)12:00-17:00
しおり設置店      :各書店、カフェ、雑貨店(参加店はこちら
おみやげ配布所:cafe monami (西荻北4丁目5-24 白亜ハイム 1F) 地図
3月15日から開催の「ドンと行こうぜホンダラ大作戦! 古本市編」。
西荻中の書店やカフェ、雑貨店で「マチなかいいかげん企画展」、「西荻箱」など独自の企画を実施しています。ぜひ、それぞれのお店をのぞいてみて下さい。
それぞれのお店の企画のそばに、今回オリジナルに作成した、各店のしおりを置いています。
1店舗1枚、10店舗分(10枚)あつめて、おみやげ配布所までお持ちください。
限定100名さまに、特製お菓子をおみやげに。(お一人様1回限り。3月15日土曜日のみ)

しおり参加店一覧数字は「ドンと行こうぜホンダラ大作戦!古本市編」チラシ裏の店番号

  • よこしま文庫 ①
  • 花鳥風月 ②
  • 旅の本屋のまど ③
  • ベビヰドオル ④
  • 古書音羽館 ⑤
  • FALL ⑦
  • beco cafe ⑧
  • 今野書店 ⑨
  • 古書西荻モンガ堂 ⑩
  • 颯爽堂 ⑫
  • 比良木屋 ⑬
  • にわとり文庫 ⑭
  • ナワ・プラサード ⑮
  • 盛林堂書房 ⑯
  • 信愛書店 ⑱
  • 松庵文庫 ⑲
※当企画は西荻窪商店連合会主催「ドンと行こうぜホンダラ大作戦! 古本市編」の趣旨に賛同し、西荻ブックマークが協賛開催するイベントです。

第82回西荻ブックマーク

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太宰治『晩年』(昭和11年)『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』(昭和12年)

太宰治
『晩年』(昭和11年)
『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』(昭和12年)
初版復刻・日本近代文学館発行

朗読と対談「太宰治がいた杉並」

日時:2014年11月30日(日) 開場:16:30/開演:17:00
会場:ビリヤード山崎(西荻窪駅北口徒歩1分)
定員:50名
料金:1500円(要予約)
申込:西荻ブックマーク

今年生誕105年を迎えた太宰治は、青春期に荻窪に住んでいました。
退学、自殺未遂、入・転院、妻との離別など苦難の連続の中でも、同人誌を編み、デビューを果たし、師や友人たちと交わりながら、作家としての実力をたくわえていきます。
今回は、太宰はじめ荻窪・阿佐ヶ谷の文士たちを、長年にわたり研究されている萩原茂先生と、三鷹を拠点に太宰ゆかりの地での朗読活動を続けておられる原きよさんをお招きして、杉並時代の太宰治の約5年間を、スライドと作品朗読で探っていきます。西荻との浅からぬ縁もご紹介します。
出演者(敬称略)

萩原 茂
吉祥女子中学・高等学校教諭。
長年にわたり荻窪・阿佐ヶ谷界隈の文学者の研究、区立図書館主催の文学散歩や、旅行雑誌・教育誌の文学散歩特集などを担当。共著に『太宰萌え!』(岡崎武志監修 毎日新聞社刊)、『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』(川本三郎監修 幻戯書房刊)

原 きよ
朗読家・フリーアナウンサー。
太宰治作品朗読に力を入れ、三鷹市を拠点にライブ活動を展開。太宰生誕の日(6月19日)は、太宰が疎開時代に暮らした新座敷で朗読を行う。一方で、音楽家との共演など活動の場を広げている。三鷹ネットワーク大学、調布カルチャーセンター朗読講座講師。

主催:すぎなみ学びの楽園・西荻ブックマーク 協力:西荻文学散歩の会

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